【日本との違いは?】オーストラリア馬主について簡単解説!【一口馬主との違いは?】

オーストラリア馬主

今回はオーストラリアの馬主について、日本の馬主や一口馬主とはどう違うのか? どういった特徴があるのか? 始めるにはどうすればいいか? 

そういった基本的な部分を簡単にご説明していきたいと思います。

最後まで是非ご覧ください!

馬主資格の違い

日本で馬主になるには、中央、地方のどちらでも馬主資格の取得が必要になります。

馬主資格を取得するためには所得など様々な規定をクリアしなければならず、特に中央競馬の馬主になるためには非常に高いハードルを越えなければなりません。

地方競馬であれば幾らかハードルは低くなりますが、それでも誰でもいつでも……という訳にはいかないのが日本の馬主資格です。

対してオーストラリアですが、こちらは馬主資格というものが存在せず、誰でも競走馬を購入した時点で馬主として認められます。

これが、日本とオーストラリアの1番の違いだと言えるでしょう。

日本ではどうしても馬主というと「お金持ちのやること」というイメージがつきまといますが、オーストラリアならば馬を購入し維持していく予算さえ捻出できれば誰でも馬主になれます。

ごく一般的な仕事をしながら馬主になり、所有していた格安馬がG1を幾つも勝利する……といった夢のようなエピソードも、オーストラリアでは実際に起きています。

誰でも夢を見ることができる。

それがオーストラリアで馬主になることの最大のメリットだと私は考えます。

共有という方法

誰でも馬主になれるとはいえ、競走馬を購入、維持していくというのはかなりのお金がかかります。

一人でそれらの資金繰りをするのは結局ある程度のお金持ちでなければできません。

なので、オーストラリアでは一頭の競走馬を複数人でシェアする共有馬主という形が浸透しています。

日本でも地方中央問わず見られる形ですが、オーストラリアではより一般的に共有という形がとられているとのこと。

一頭の競走馬を40口程度に分割するのが一般的なのですが、40口と言われると日本の40口の一口馬主クラブをイメージされる方が多いかと思います。

日本の40口クラブは一頭何千万円という高額馬が主で、そうなると一口当たりの負担額は高額になってしまうことがほとんどですが、オーストラリアで共有されている競走馬はそこまで高額な馬ばかりではなく、後述する日本人調教師の方やシンジケートで募集されている馬はかなりリーズナブルな値段の競走馬が多くいます。

私が共有している馬の価格を例として挙げると、一口500豪ドル(約4万7千円)や、1,450豪ドル(訳14万円)で持つことができていますので、一口100万越えが当たり前の日本の40口と比較するとかなりお安いのがわかると思います。

「安い馬は走らないんじゃ……」と心配される方もいらっしゃるでしょうが、オーストラリアでは格安の競走馬がG1などの大舞台で活躍するケースも多々あります。

そんな競走馬を40口の割合で所有することができるというのは、日本の40口クラブとは違った魅力と言えるのではないでしょうか。

一口馬主との違いとは?

前項で日本の40口クラブとの比較をしましたが、実際のところ日本の一口馬主とオーストラリアの共有馬主とはどう違うのかについて触れていこうと思います。

まず1番の違いとして、一口馬主はあくまで競走馬ファンドに出資している「出資者」という立場なので、正確な意味での「馬主」とは有している権利が違います。

競馬場に行っても馬主として扱ってもらうことはできませんし、競走馬の運用方針やレースや騎手の選択に口を出すこともできません。

一方でオーストラリア馬主ですが、こちらは共有でも正式な馬主として扱われますので、競馬場では馬主席に入れますし、パドックで騎手や調教師と話すこともできます。

また、(掲載人数に制限はあるものの)レーシングプログラムの馬主欄に名前が掲載されますので、自分が馬主であるという実感をしっかりと感じることができるでしょう。

共有というスタイル故、基本的な方針やレース選択等は調教師に一任する形がほとんどですが、去勢や引退などの重要な決定に際しては共有馬主全員に意見が求められ、多数決で決定する形が基本となります。

また、一口馬主の場合クラブに対して何かしらの問い合わせをする場合、クラブごとの問い合わせ窓口に連絡をし対応してもらうことになりますが、共有馬主の場合調教師と直接連絡を取り合うことも可能です(シンジケートが仲介に入っている場合はシンジケートとのやり取りになります。詳しくは次項で)

自分の意見が反映され、尚且つ調教師や関係者から直接生の声を聴ける機会があるというのは、一口馬主ではなかなか味わうことができない特徴と言えるでしょう。

オーストラリア馬主のはじめ方

一口馬主なら各クラブのHPから簡単に始めることができますが、オーストラリアで馬主になるにはどうしたらいいのでしょうか。

一頭持ちなのか共有なのかでまた話は変わってくるかと思いますが、この項目では私の体験に基づいて、共有馬主を始める方法についてご紹介していきます。

日本に居ながらオーストラリアでの共有馬主を始めるには、大まかに分けて二つの方法があります。

ちなみに筆者は両方の手段で一頭ずつ共有しています。

1.共有募集をしている調教師に直接連絡する

オーストラリアでは複数人の日本人調教師が活躍しており、それぞれ共有馬主を募集していることがあります。

こういった募集馬は調教師のTwitterやホームページで確認することができますので、気になる馬が掲載されていたら直接連絡を取って共有の申し込みをするだけでOKです。

(調教師ごとに手順など違いはあります。詳細は各調教師にご確認ください)

英語が苦手な方でも相手が日本人調教師であれば言語の問題はクリアできますし、海外での馬主活動もグンとハードルが低くなるのではないでしょうか。

調教師と直接やり取りできるというのも、他では中々味わえない貴重な経験となります。

ただし一口馬主クラブのようにシーズンになれば必ず募集があるというわけではなく、調教師のもとに共有可能な馬がやってきたタイミングでの募集になるので、募集があるかどうかは小まめな情報チェックが必要です。

以下にオーストラリアで活躍されている日本人調教師三名をご紹介しますので、是非Twitterなどでご確認ください(50音順掲載)

【島良友 調教師】 

Twitter:https://twitter.com/YoshiShimaAUS

HP:https://www.yshimaracing.com/

【中條大輝 調教師】

Twitter:https://twitter.com/DChujo

HP:https://japanoz.com.au/ja/

【西谷泰宏 調教師】

Twitter:https://twitter.com/bonanza_yassy

厩舎Twitter:https://twitter.com/YassyRacing

ちなみに筆者は中條大輝調教師のもとで共有させていただいています。

やりとりも非常に丁寧で、情報発信や共有募集も頻繁にされていますのでお勧めです。

中條調教師のもとで共有しているロードカナロア産駒「グライディングアロング」については以下の記事で触れておりますので併せてご覧ください。

2.シンジケートの募集馬に共有を申し込む

もう一つのやり方として、シンジケートで募集馬を探すという手段があります。

シンジケートとは日本でいうところのオーナーズクラブのようなもので、簡単に言えば競走馬をシェアするための仲介をしてくれる会社のことです。セリ等で仕入れてきた競走馬の共有馬主を募集し、その後の調教師とのやり取りなどのマネジメントを一手に引き受けてくれます(日本のオーナーズクラブは馬主資格が必要)

オーストラリアには幾つものシンジケートがありますが、中には日本人が運営しているシンジケートも存在します。

それがRising Sun Syndicate(ライジングサン・シンジケート)です。

ライジングサン・シンジケートは、元オーストラリアで障害騎手をされていた川上絋介氏を代表に、同じく元騎手でオーストラリアや名古屋競馬で騎乗経験のある市川雄介氏、数々の牧場で育成や馴致を経験されてきた森信也氏の三名で運営されている、日本人ホースマンによる競走馬シンジケートです。

ライジングサンではセリで購入されてきた競走馬の他に日本からの移籍馬を取り扱っている点が特徴で、マイネルレガシーという未勝利馬をオーストラリアに移籍させ4勝に導く快挙を成し遂げるなど、着実に実績を積み上げている新進気鋭のシンジケートです。

こちらで募集されている競走馬は現地の提携調教師の元に預けられ、ライジングサンが調教師と馬主の間に立って仲介してくれる形になります。

他の現地シンジケートで共有しようと思うとどうしても言語の壁が立ちはだかりますが、日本人が運営するライジングサンなら全ての対応を日本語で行ってくれますので、英語が得意でない日本人でも非常に気軽に参加することができます。

代表の川上氏の親しみやすく丁寧な対応もあって信頼度も高く、今年の募集馬はほとんどが即満口になるなど今非常に勢いに乗っています。

以下にライジングサンのホームページ、Twitter等掲載しておりますので詳細をご確認の上、気になることは是非お気軽に問い合わせてみてください。

HP:https://www.risingsunsyndicate.com/

公式Twitter:https://twitter.com/RisingSunSynd

川上絋介Twitter:https://twitter.com/kosi0924

私はライジングサンで一頭の牝馬を共有させていただいています。

こちらの牝馬、パーフェクトダイヤモンドの21に関しては過去に記事にまとめておりますので是非ご覧ください。

オーストラリアには夢がある

以上がオーストラリアで馬主になることについての簡単な解説です。

日本と比べてかなりハードルが低く、手軽に馬主になることができることがわかっていただけたかと思います。

物理的な距離故に現地でレース観戦したり、馬主席に入ったり口取りに参加したりというのはそう簡単にはできないかもしれませんが、私個人としては一口馬主として出資している馬でも遠方の開催に出走すれば現地応援は難しいですし、この点に関してはそこまで気にしてはいません。

何より、そういった距離の壁を越えて魅力があるのがオーストラリアでの馬主体験だと思っています。

オーストラリア競馬についてより詳しく知りたい方は、ライジングサン・シンジケート代表川上氏の著書、「南半球で馬主になる」をお読みいただければ一層深くオーストラリアでの競馬文化や馬主について知ることができますのでお勧めです。

筆者も本書で非常にたくさん勉強させていただきました。

日本との文化の違いや制度の違いなど、馬主になるという点を除いても非常に面白い内容です。

また、先日競馬情報サイト「サララボ」さんにて、私とサララボ代表のジェイさんによる対談記事を掲載していただきました。

私が一口馬主からオーストラリア馬主にステップアップした経緯などについてお話ししていますので、是非こちらもご覧ください。

サララボさんでは他にも一口馬主やオーストラリア馬主についての記事、馬券予想など数々のコンテンツを取り扱っていらっしゃいますので他記事も併せてチェックしてみてください。

繰り返しにはなりますが、オーストラリアでは一口馬主と同じような予算感で、誰でも馬主として夢を追いかけることができます。

私の共有馬はまだ二頭共デビュー前ですが、もしこの二頭がとんでもない大物になったとしたら、私はそんな馬の「馬主」なのですからこれほど楽しみなことはありません。

この記事を通して一人でも多くの方にオーストラリア馬主の魅力が伝わり、一緒に夢を追いかける仲間が増えてくれることを願っています。

共にオーストラリアンドリームを追いかけましょう!

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