【出資馬紹介④】シュリット【ダイワメジャー産駒】

一口馬主

私の出資馬を紹介していくシリーズ。

四回目は期待を背負いながらまさかの結末を迎えた、シュリットです。

プロフィール

馬名:シュリット(牡馬・3歳)

父:ダイワメジャー

母:プレミアステップス(母父Footstepsinthesand)

生産:社台ファーム

生年月日:2020年4月4日

クラブ:DMMドリームクラブ

調教師:辻哲英(美浦)

血統

父ダイワメジャーは言わずと知れた名種牡馬で、芝のマイル前後での活躍馬を多く輩出しています。

母プレミアステップスは本馬が五世代目の仔でまだまだ繁殖としてのキャリアは浅いですが既に父ディープインパクトでドーブネを輩出しており、その素質を垣間見れます。

母父のFootstepsinthesandはブラッシンググルームの4×3を持っているのですが、同じく母系にブラッシンググルームのクロスを持つダイワメジャー産駒には、

メジャーエンブレムやコパノリチャード、近年だとセリフォスやマテンロウオリオンなどの活躍馬がいます。

本馬について

シュリットは当歳、1歳のセリではなく、2歳夏の千葉サラブレッドセール(千葉セリ)で落札され募集された馬です。

千葉セリはトレーニングセールですので、既に一定の調教を積んだ競走馬が、セリ直前に公開調教を行いそのタイムを掲示してセリを行うという形を取ります。

シュリットはセリ前の公開調教で2ハロン22.1秒という好時計をマークし、一躍脚光を浴びました。

このタイムは半兄のドーブネが一年前の千葉セリで叩き出し話題となった22.0秒というタイムに匹敵します。

ドーブネが同じく千葉セリ出身で、落札後そこまで感覚を開けず9月上旬にデビュー。

新馬戦、ききょうSと二連勝し年末のG1朝日杯フューチュリティステークスに出走までしたことを考えると、本馬も早期からの活躍が見込めるとかなりの期待を背負ってのクラブ入りとなりました。

私もその雄大な馬体と力強い歩様、そして公開調教の映像とタイムを見て本馬への期待が高まり、出資を決めた経緯があります。

当時私の出資馬は全馬早い時期からのデビューは見込めない状況だったので、すぐに活躍が期待できそうだったという安直な思いがあったのも事実です。

しかしそんな私の期待は、競馬の厳しい現実によって打ち砕かれるのでした……

まさかの結末

早ければ夏中にデビューを、という看板を引っ提げていたシュリットですが、その過程は期待していたような順調さではありませんでした。

7月中はゲートで苦労しながら社台ファームの育成で消化し、8月頭に山元トレセンへ移動、その後すぐに入厩し課題のゲート練習に力を入れます。

8月18日にゲート試験をなんとか合格したものの両前脚に張りが出たためリフレッシュのため放牧。

この時点でデビューは11月くらいになるだろうとのコメントがあり、夏のデビューは見送られることとなりました。

焦っても仕方ないですしデビューが早ければ良いというものでもないので、この時点ではまぁ仕方がないと思っていました。

が、ここから歯車が狂っていきます。

10月中旬に帰厩したシュリットは月末の新馬戦を目標にしていましたが、追い切りの直前に熱発。

デビューは見送りとなりました。

体調が落ち着くのを待って、11月頭ごろから調教を再開。

調教の中で、以前同様両前脚の張りが気になるというようなコメントが出てきます。

この辺りで、足元への不安が徐々に顔を出し始めます。

そして11月9日。

調教後に右前脚の挫跖が判明しました。

調教中に蹄を何かにぶつけたようです。

大きな怪我ではないものの不安のある前脚に更に負荷の掛かる事態が起きてしまい心配は尽きません。

数日の治療と休養を挟み、12月10日に決まったデビュー戦へ向けて再び調教に向かうシュリット。

鞍上は短期免許で来日中のT.マーカンド騎手に決まりました。

初来日ながら破竹の勢いで戦績を残している名手が跨ってくれるとのことで、ここまでスムーズとは言えない過程ではあったものの期待が高まります。

しかし、デビューを目前に控えた11月30日。

調教後に歩様が乱れたシュリットはレントゲン検査の結果、右第3中手骨の骨折と診断が下されました。

全治9ヶ月から一年という重症でした。

骨折箇所をプレートで固定する外科手術、それに伴う感染症などのリスクと戦いながら、なんとか12月の中頃には状態が安定。

この時点で獣医師から競争能力喪失と診断され、シュリットの競走馬としてのデビューが叶うことはなくなりました。

競走馬はデビューするだけでも大変なこと。

一筋縄ではいかない。

わかっていたつもりでしたが、いざ直面すると大変なショックでした。

非常に残念でなりませんがそれ以上に、色々な苦難を乗り越えてきたシュリットがまだ生きていられることに感謝です。

その後のシュリット

12月20日。

シュリットは茨城県の松風馬事センターに移動しました。

今後は乗馬としてこの地で新たな生活を送っていきます。

プレートが取れるのが術後3ヶ月頃との事でしたが、この記事を執筆している1ヶ月と少し前、2月24日に無事プレートとボルトの除去が終了。

術後の経過も順調で、3月3日に正式に競走馬登録を抹消。

改めて松風馬事センターでの第二の馬生を歩み始めました。

現在、シュリットは元気いっぱいで乗馬としてのリトレーニングに励んでいることでしょう。

私に競走馬という生き物の難しさを教えてくれたシュリット。

競馬場を駆ける姿を見ることはできませんでしたが、いつか立派な乗馬になった彼に会いに行きたいと思います。

コメント

  1. ソノスケ より:

    先日自分がお世話になってるクラブでも3歳未デビューで引退した競走馬がいました。本当にデビュー出来るだけでもありがたい事だと感じました。
    幸いにも今の自分の愛馬達は順調そうですが、いつどうなるか分からないので最近はクラブからのレポートを楽しみにしながらもドキドキして確認してます。

    • magokoro より:

      ソノスケさん
      いつもありがとうございます。
      順調にいくということがどれだけ大変で幸運なことか身につまされました。
      一頭でも多くの馬が無事にデビューしてくれることを願うばかりです……

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